実績エピソード「中学校制服・修学旅行費の無償化、独自の大学奨学金創設への公明党提案の反映について」

中学校制服・修学旅行費の無償化、独自の大学奨学金創設への公明党提案の反映について

<政策実現の背景>

公明党はこれまで、中学校の制服や修学旅行、また大学進学の経済的負担について、各ご家庭から様々なお声や要望を頂いておりましたが、お米価格を含む昨今の急激な物価高騰により、そのお声は日増しに強くなってきました。令和7年度予算に反映された公明党提案についてご紹介します。

「修学旅行費の無償化」を求めて訴えた区議会公明党、
転機となった女子生徒の手紙

2024年3月の予算特別委員会で区議会公明党は「ベーシック・サービス」の考え方、すなわち「人間が生きていく上で、必要となる教育、医療、介護、住まい等に関する行政サービスは、できるだけ所得制限をかけずに無償化していく」立場から、 修学旅行費の無償化を訴えたところ、教育委員会から「財源も含めて検討していきたい」との答弁を得ました。

政策実現の転機は同年6月に訪れました。公明党区議も参加した「子ども食堂フォーラム」で、 ある女子生徒が子ども食堂利用者を代表して、 森澤区長を含む参加者の前で作文を朗読しました。その内容は、経済的に厳しい家庭環境の中で、周囲の大人の手を借りながら、入学式直前にようやく中学校の制服をリユース(リサイクル)で用意できたこと。しかし、これから修学旅行費を工面するのが困難な状況であること。それでも逆境に負けず、人を救える医師を目指し、医学部の受験に向けて日々学んでいるとのことなどが披瀝され、会場は感動の涙に包まれました。

ベーシック・サービスとして中学校制服・修学旅行・大学授業料の無償化を要望。森澤区長自身が要望の検討を答弁

区議会公明党は、2024年10月の決算特別委員会の質疑の中で、この少女の作文の訴えを引用して、ベーシック・サービスの考え方から、中学校の制服代、修学旅行の所得制限のない無償化を求めました。教育委員会からは「修学旅行、標準服(制服)等の無償化を様々検討し、今後の予算編成の中で整備していきたい」との答弁を得ました。

そして、公明党からは同じ質疑の中で、「この少女のように、経済的に困難な環境にありながら夢を追いかけて懸命に努力をし、学んでいる子どもへ、品川区としてできる限りの支援をするため、品川区の教育におけるベーシック・サービスとして大学授業料の奨学金の創設、つまり無償化」を森澤区長に求めました。

すると、森澤区長本人が答弁に立ち、「子ども食堂のフォーラムでの少女の作文には私も大変心を動かされた。行政として、そして品川区として何をすべきなのかということを考えてきた。公明党が掲げるベーシック・サービスは、子どもの幸せな未来、自己実現をしっかり支えていく、今、区が進めているウェルビーイングと同じ方向の考え方だと感じている。教育費に関しての様々な要望について今後の予算編成の中で様々整備していきたい」また、 「子どもの幸せな未来をしっかりと支えていく、自己実現を望む方向にしっかりと支えていくという意味で、大学の奨学金をどういった形で実現できるのかということを、 具体的に検討していきたい」との答弁を得ました。

伊藤こういち都議が森澤区長へ無償化を直接、申入れ、実現へ

そして、2024年11月には伊藤こういち都議と区議会公明党 7 名が森澤区長と面談、懇談する中で、 「ベーシック・サービス」に基づいた、制服・修学旅行・独自の大学授業料奨学金の創設の3つの無償化を訴えました。

結果として、 令和7年度予算案に3つの無償化が盛り込まれるに至り、3月末に予算が成立、この少女とその後ろにいる多くのご家庭の願いが成就した瞬間でした。

作文を読み上げた少女は、 先日、 伊藤こういち都議、 区議会公明党の議員らと共に森澤区長と再会。 森澤区長は「同じような思いを抱えている人がたくさんいる。勇気を出して声を上げてくれたのは大きなこと」と感謝を述べ、 少女と母親は 「本気の大人たちが奇跡を起こしてくれた。 これからも諦めずに声を挙げていきたい」と語っていました。

懇談後、伊藤都議は「一人の子どもの声を基に政策実現ができ何よりうれしい。これからも全ての世代の声を受け止め、政策を前に進めたい」と決意を述べました。